生まれ変わり続け迷う【清谷寺】せいこくじ
久山町、臨済宗妙心寺派、清谷寺(せいこくじ)住職、自戒です
人は日々生まれ変わっています
人は六つの世界に生まれ変わり、迷い続けています。
その生まれ変わる世界とは
六道輪廻
人は、この六道に生まれ変わり続ける事によって迷い続けています

畜生道(ちくしょうどう)

人以外の生き物に生まれ変わる世界です
他人の迷惑や物事を考えず、自分の事だけを考える弱肉強食の世界です
考えることができないから自分の生活を改善することができないばかりか、弱い者には強く、強いもの(利害がある人)などには弱い人が生まれ変わる世界です
悪い行いの後には、災難が必ずやってきます。
そんな事を、繰り返し、奪い奪われの日々を送っていく世界です
餓鬼道(がきどう)
餓鬼道とは、すなわち、飢えと渇きに苦しむ世界です
食べたい、飲みたい、あれも欲しい、権力が欲しいなど欲の渦に巻き込まれ、飢えと渇きに苦しむ世界です

修羅道(しゅらどう)
他人を蹴落としたり、醜い争いを常に誰かと、争い続ける、争いの絶えない世界です。

争いはやむことなく苦しみ続ける世界です
地獄道(じごくどう)
生前悪い行いをした人が落ちる世界です

苦しみが絶えることなく、長い期間苦しむ世界です
人間道(にんげんどう)
生老病死四つの苦しみ怨憎会苦、求不得苦、愛別離苦、五蘊盛苦などの、苦しみに悩まれる世界です

天道(てんどう)
天道とは、すなわち、楽しみが多く苦しみの少ない世界です
苦しみが少ないですが、最後、死と老いの悩みに苦しみます

いままで楽しかった分、死と老いの苦しみは、図りしきれないくらい大きいのです
有頂天から、始まる地獄
偉くなっても、成功しても有頂天にはならず、謙虚であり続ける事が大切です
最後に
次週の開祖となった、一遍さんの詩です

人は一人で生まれて、一人で死するものです。
天道に行っても死に悩まされ、老いに苦しむのですから、世の中は苦しみだらけです
死を迎える時に
人は死を迎える時、本当に大切な事を考えます
意地悪だった人が死ぬ直前に、優しくなったなど、よく聞く話です
自分が嫌いな人に意地悪をしたり、権力を得ようと醜い争いをして修羅道に落ちたり、欲にとらわれて、餓鬼道に落ちたり、自分の事だけを考え、弱肉強食の世界、畜生道に落ちたり
いろんな人生を送って、最後の最後で気づくんだと思います
感謝する気持ち
そうです、感謝する気持ちがなければ、人は六道に生まれ変わり続けるんです。
ありがとう、とゆう気持ちが何処にもなければ、言葉に出してみると良いですよ
言葉には、魂が宿ると言われています
言葉を発して、意味を見出していくとゆう事です。
六道を回って、救ってくださる
この六道を回り続けて、苦しんでいる人を救ってくださるのが、お地蔵様です
清谷寺には、平安時代作の地蔵菩薩立像が安置されています