皆様、こんにちは。
福岡県糟屋郡久山町の清谷寺(せいこくじ)です。
まもなく本格的なお盆の季節がやってきますね。
「お盆休みには帰省する」「お墓参りに行く」という方も多いと思いますが、「そもそもお盆ってどんな行事なのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、お寺のブログとして、お盆の本来の意味や過ごし方について分かりやすくお話しします。

お盆とは「ご先祖様が里帰りする期間
お盆とは、あの世(浄土)からご先祖様や故人様の魂が、私たちが暮らすこの世界へと戻ってこられる期間のことです。
私たちは日頃、目まぐるしい日常の中でご先祖様の存在を忘れがちになってしまいます。しかし、お盆の期間はご先祖様が我が家に「里帰り」されています。
お仏壇を綺麗に整え、美味しいお供え物を用意し、「いつも見守ってくれてありがとうございます」と家族みんなで温かくお迎えし、おもてなしをするのがお盆の習わしです。
お盆の由来と仏教の教え
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
その由来は、お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)の物語にあります。
目連尊者は、亡くなった自分の母親が、あの世の「餓鬼道(がきどう)」という激しい飢えと渇きに苦しむ世界に落ちてしまっていることを知りました。悲しんだ目連尊者がお釈迦様に相談したところ、次のような教えを授かります。
「夏の修行が終わる7月15日に、多くの僧侶たちに心からのお供えをして供養しなさい。そうすれば母親は救われるでしょう」
目連尊者がその教え通りに実践したところ、母親は無事に救われ、大喜びしました。これが、私たちがご先祖様を供養する「お盆」の始まりとされています。
私たちが「今、ここにいる」という奇跡
臨済宗の禅の教えでは、今この瞬間に生きている自分自身を深く見つめることを大切にします。
あなたから数えて、両親は2人、祖父母は4人、曾祖父母は8人……と、10代さかのぼるだけで、なんと1,024人ものご先祖様が存在します。
そのうちの誰一人として欠けても、今のあなたはこの世に生まれていません。
お盆は、単なる年中行事ではありません。
ご先祖様から脈々と受け継がれてきた命のバトンに気づき、「自分が今、生かされていることの奇跡」に感謝する大切な時間なのです。
お盆にできること・過ごし方
お盆の期間(一般的には8月13日〜15日)には、ぜひ次のようなことを意識して過ごしてみてください。
- お墓やお仏壇の掃除:ご先祖様が気持ちよく過ごせるよう、綺麗に整えます。
- 迎え火と送り火:13日の夕方に「迷わず帰ってきてね」と迎え火を焚き、15日に「またね」と送り火で見送ります(マンション等では盆提灯を灯す形でも大丈夫です)。
- 家族での団らん:ご先祖様が一番喜ぶのは、残された家族が仲良く元気に暮らしている姿です。家族みんなで集まり、故人様の思い出話に花を咲かせましょう。
これからの供養を、家族で話すきっかけに
お盆で親戚やご家族が集まるこの時期は、これからの「お墓の管理」や「終活」について話し合うとても良い機会でもあります。
「実家のお墓が遠方にあって、将来子供たちに負担をかけたくない」
「お墓の後継ぎがいなくて悩んでいる」
久山町や福岡市内、糟屋郡にお住まいの皆様からも、このようなご相談を多くいただいております。
当山の木造納骨堂「薬師堂」は、宗旨宗派を問わずどなたでも永代供養いただけます。バリアフリー設計で、駐車場からも近いため、小さなお子様からご高齢の方まで安心してお参りいただけます。
お盆休みの帰省のついでに、ご家族皆様での境内見学や事前相談も随時受け付けております。どうぞお気軽にお立ち寄りくださいね。
皆様が温かく穏やかなお盆を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。
合掌