臨済宗妙心寺派 霊應山 清谷寺(せいこくじ)

病気平癒の薬師如来ご真言|正しい唱え方と7日間の祈願方法

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はじめまして、清谷寺住職、柴田親志です。

今回は、病気平癒の薬師如来様のご真言について、正しい唱え方から効果的な祈願方法までを詳しくお伝えします。

近年、健康への不安や、ご家族の病気治癒を願う方が増えており、薬師如来様への祈りを通じて心の安らぎを求める人も多くなっています。

この記事では、1300年以上の歴史を持つ日本の薬師信仰に基づき、ご真言を唱える際の具体的な作法をお伝えしていきます。

この記事を読むことで、以下のことが具体的に分かります。 ・薬師如来様の12の誓願と、病気平癒の御利益について ・「おんころころせんだりまとうぎそわか」と唱えるご真言の意味と由来 ・祈願に最適な時間帯や、7日間にわたる正しい祈願の手順 ・自宅での祈り方、 特に重要なのは、ご真言を唱える際の心構えです。現代医療と併せて薬師様への祈りを行うことで、より大きな心の安定が得られることが、私の20年の講師経験からも分かっています。

また、祈願の際によくある誤りや、続けるためのコツなども具体例を交えて解説します。

お仕事や育児で忙しい方でも実践できる、朝夕のご真言行の方法もお伝えしていきます。

さらに、新月や満月のタイミングに合わせた効果的な祈願時期についても触れていきます。

この記事を最後まで読んでいただくことで、初めての方でも安心して薬師如来様への祈りを始められるよう、実践的な知識を身につけていただけます。

薬師如来とは何か 効果と御利益

薬師如来は、釈迦如来と阿弥陀如来と並ぶ三大如来の一尊で、現世での病気平癒や安寧をもたらす仏様です。東方浄瑠璃世界という理想郷に住まい、衆生の病苦を救い、心身の安らぎをもたらす慈悲の仏様として、古来より多くの人々の信仰を集めています。

薬師如来の姿と持物の意味

薬師如来は青色の肌をした姿で表されます。これは東方を象徴する色であり、また薬草から抽出される生薬の色を表現しています。左手には薬壺を持ち、右手は施無畏印を結んでいます。

持物・特徴意味・象徴
薬壺病気を治す妙薬、智慧の甘露
施無畏印恐れを取り除く安心の印相
青色の肌東方と生薬の象徴
蓮華座清浄無垢な心

病気平癒以外の12の誓願

薬師如来は十二の大願を立てられ、その第一が病気平癒です。他にも貧困からの解放、智慧の獲得、正しい道への導きなど、現世利益に関する誓願を説かれています。

特に重要な誓願として、第六の智慧を得る願い、第八の災難から救う願い、第十二の衣食住に困らない願いがあります。これらは現代を生きる私たちの悩みにも直接響く内容となっています。

薬師如来の病気平癒ご真言の意味と効果

薬師如来の病気平癒ご真言は、サンスクリット語で「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」と唱えます。このご真言には、深い意味と効果が込められています。

ご真言の意味と由来

このご真言は、インドから中国を経て日本に伝わった際に、音写された形で今日まで伝えられてきました。各々の言葉には次のような意味が込められています。

真言の部分意味
オン宇宙の根源的な音
コロコロ病苦を取り除く音
センダリ清浄なる光明
マトウギ治癒の力
ソワカ成就せしめたまえ

病気平癒のご利益が期待できる効果

このご真言を唱えることで、心身の浄化と共に、病気の原因となる業障の消滅が期待できます。特に以下の効果が古来より伝えられています。

・心身の不調の改善
・病気の予防と回復
・精神的な安定
・免疫力の向上
・健康な生活習慣の確立

現代医療と併せた祈願の考え方

現代においては、医師による適切な治療を受けながら、補完的に薬師如来への祈願を行うことが推奨されています

信仰による精神の安定は、治療効果を高める要因として認められています。ご真言を唱えることで得られる心の平安は、治癒力の向上に寄与すると考えられています。

祈願による効果の高め方

・朝晩の定時での祈願
・清浄な心での読経
・感謝の気持ちを持つこと
・規則正しい生活の実践
・医師の指示に従うこと

このように、ご真言は単なる祈りの言葉ではなく、私たちの心身の健康を総合的に支える役割を果たしています。

病気平癒の薬師如来ご真言の正しい唱え方

薬師如来のご真言を正しく唱えることは、病気平癒の祈願において最も重要な要素です。お経や真言は、古来より受け継がれてきた音の響きそのものに力が宿ると考えられています

ご真言の読み方と発音のコツ

薬師如来のご真言は「おんころころせんだりまとうぎそわか」と唱えます。一文字一文字を丁寧に発音することが大切です。

区切り読み方発音のポイント
おんオンはっきりと
ころころコロコロリズミカルに
せんだりセンダリはっきりと
まとうぎマトウギ「う」を強調
そわかソワカ最後を静かに

祈願時の正しい姿勢と心構え

ご真言を唱える際は、背筋を伸ばして正座もしくは椅子に深く腰かけた状態で行います。両手は胸の前で合掌し、目は半眼にして薬師如来様を心に思い浮かべます。

特に重要なのは、祈願の際には必ず「南無薬師瑠璃光如来」と唱えてから真言を始めることです。これは薬師如来様への帰依を表す大切な作法となります。

一日の唱える回数と時間帯

時間帯推奨回数備考
早朝(日の出前後)7回最も効果的
正午7回昼休みに最適
夕方21回日没前がよい

一日の基本的な唱える回数は108回です。これは煩悩の数に合わせたものですが、体調や時間に応じて49回や21回7回に調整しても構いません。

特に効果的な唱え方の実践ポイント

1回1回のご真言を唱える際は、呼吸を整えることが大切です。吐く息に合わせてゆっくりと唱えることで、心身が調和し、より深い祈願が可能となります。

特に病気平癒を願う場合は、患部や体調の改善を具体的にイメージしながら唱えることで、より効果的な祈願となります。ただし、現代医療との併用を前提に、医師の指示に従うことも忘れないようにしましょう。

7日間の祈願方法と具体的な手順

薬師如来への7日間の祈願は、準備から終了まで丁寧に行うことで、より深い祈りの効果が期待できます。ここでは、実践的な祈願の方法について詳しくご説明いたします。

祈願開始前の準備すること

まず、祈願を始める前に以下の準備が必要となります。

準備項目詳細
祭壇の設置薬師如来様の仏像または掛け軸、花、香炉、ろうそく
浄化用品清浄な水、清めの塩
数珠108玉または27玉の数珠(なければ代用品も可)

祈願開始日は、月の満ち始めである新月の日か、もしくは体調の良い日を選ぶことをお勧めいたします

7日間の具体的な祈願スケジュール

7日間の基本的な祈願の流れは以下の通りです。

時間帯祈願内容回数
早朝(日の出前)般若心経、ご真言真言7回
正午ご真言のみ21回
日没後般若心経、ご真言真言7回

特に早朝の祈願は、心身が清らかな状態で行えるため、最も効果的とされています

祈願中の生活上の注意点

7日間の祈願期間中は、以下の点に気をつけて生活することが大切です。

一日のスケジュール例

時間行動
6:00起床、身体の清め
7:00朝の祈願
12:00昼の祈願
18:00夕の祈願
21:00就寝準備

祈願中は、できるだけ規則正しい生活を心がけ、心身ともに清浄な状態を保つことが大切です

病気平癒祈願に効果的な時期と場所

病気平癒の祈願には、より効果的な時期や場所があることをご存知でしょうか。これから、月の満ち欠けと祈願の関係性、そして自宅や寺院での祈願方法についてお伝えしていきます。

月の満ち欠けと祈願の関係

古来より、月の満ち欠けは祈願の効果に大きな影響を与えると考えられてきました。新月から満月にかけての上弦の期間は、特に病気平癒の祈願に適しています

月の形態祈願の効果推奨される行事
新月新たな願いの開始に最適祈願の開始日
上弦の月願いが育つ時期日々の祈願
満月最も力が強い時期本尊様への感謝
下弦の月浄化の時期心身の浄め

また、暦の上では毎月8日、15日、23日、そして月末が薬師如来様への祈願に最も相応しい日とされています

自宅での祈願方法

自宅での祈願は、日常的な信仰生活の基本となります。自宅での祈願には、清浄な祈願空間の設置が不可欠です

お仏壇や祭壇の設置場所は、以下の点に注意します:

寺院参拝での効果的な祈願方法

寺院での祈願は、より強い霊場のエネルギーに触れることができる貴重な機会です。特に薬師如来を本尊とする寺院での祈願は効果的です。

祈願の段階具体的な作法注意点
本堂参拝焼香と読経姿勢を正しく
御朱印受領感謝の気持ち丁寧に扱う

寺院での祈願の際は、午前中の清々しい時間帯を選ぶことをお勧めします。この時間帯は心身ともに清らかで、祈願に集中しやすい状態にあるためです。

よくある質問と注意点

薬師如来の病気平癒のご真言に関して、多くの方々から質問をいただきます。ここでは、特に重要な注意点と対処法についてお答えしていきましょう。

初心者がやりがちな間違い

最も多い間違いは、ご真言を唱える際の発音の誤りです。特に「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」の「コロコロ」の部分を軽く発音してしまう方が多くいらっしゃいます。

よくある間違い正しい対処法
音を飲み込む一音一音はっきりと発音する
早口で唱えるゆっくりと丁寧に唱える
姿勢が崩れている背筋を伸ばして正座する

また、供物の選び方にも注意が必要です。清浄な水と季節の果物や花を供えることが基本ですが、生き物を供えることは避けましょう

祈願が続かないときの対処法

継続的な祈願が難しいと感じる方も多くいらっしゃいます。そのような場合は、以下の方法を試してみましょう。

困りごと具体的な対策
時間が取れない朝の準備時間に組み込む
集中できない香を焚いて気持ちを整える
忘れてしまうスマートフォンにリマインダーを設定

特に重要なのは、無理のない範囲から始めることです。最初は1日3回から始めて、徐々に回数を増やしていくことをお勧めします

家族の病気平癒を願う場合の方法

ご家族の病気平癒を願う場合は、特別な作法があります。まず、病気の方の了承を得ることが大切です。その上で、その方の氏名と年齢を心の中で唱えながら祈願を行います

以下のような点に特に注意を払いましょう:

大切なのは、現代医療との併用です。薬師如来様への祈願は、医療を補完するものとして考えることが重要です。医師の指示に従いながら、心の支えとして祈願を続けていくことをお勧めします。

また、ご家族で祈願を行う場合は、以下の点にも配慮が必要です:

状況配慮すべき点
入院中の場合面会時間に合わせた祈願
自宅療養の場合休息を妨げない時間帯の選択
遠隔地の場合同じ時間帯での祈願の実施

まとめ

病気平癒を願う薬師如来のご真言「おんころころせんだりまとうぎそわか」は、正しい唱え方と心構えを理解することが大切です。特に祈願の際は毎朝午前6時前後の浄めの時間帯に唱えることをお勧めしています。

由緒ある寺院での祈願はより効果的ですが、ご自宅でも毎日心を込めて唱えることで十分なご利益を得られます。

7日間の祈願では、毎日欠かさず同じ時間に真言を唱えることが肝心です。

病気平癒の祈願は新月から満月にかけての上弦の月の時期が最も効果的とされています。現代では西洋医学による治療と併せて祈願することで、心身両面からの回復が期待できます。

最後に大切なのは、焦らず慌てず、継続することです。ご本尊様に手を合わせ、心を鎮めて祈願する時間を持つことで、自然と心が落ち着き、病気平癒への前向きな気持ちが芽生えてきます。これこそが、薬師如来様の慈悲の現れといえるでしょう。

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